免疫生化学実験室
Immuno-biochemical Laboratory
 
 
 
 
免疫生化学実験室では主に試薬の調製、抗体の精製、フローサイトメトリーによる解析等が行われています。
FACSCaliburTMは蛍光標識された抗体を用いて細胞表面上の抗原や細胞内の生理活性分子を特異的に検出することができます。
したがって、混在した細胞集団の中から、ある表現型や機能を持った細胞を他の細胞と区別して検出することが可能です。


 
また、当研究室の特色のひとつであるテトラマーもこの実験室で作製されています。
テトラマーとは、ウイルス抗原のペプチド(タンパク質が切断されて短くなった分子)と
HLA分子(ペプチドを提示するための器)の複合体を四量体(tetramer)化し、蛍光標識したプローブです。
細胞傷害性T細胞(CTL)はTCR(T Cell Receptor)と呼ばれる受容体を介して、
HLA分子によって細胞表面上に提示されたウイルス抗原ペプチドを特異的に認識し、
感染細胞を殺傷します。テトラマーはCTLの抗原特異的かつ定量的な測定を可能にするため、
ウイルス免疫学の研究において非常に有用です。


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