1997-1998

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Ikeda-Moore, Y., Tomiyama, H., Miwa, K., Oka, S., Iwamoto, A., Kaneko, Y., Takiguchi, M. (1997) Identifiation and characterization of multiple HLA-A24-restricted HIV-1 CTL epitopes Strong epitopes are derived from V regions of HIV-1. J. Immunol. 159:6242-6252. [Abstract]

HLA-A24(A*2402)は日本をふくめて東アジアではもっとも高頻度で見られるHLAクラスI alleleである。エイズの流行が急速に進んでいる東アジアにおいて、HLA-A24が提示するHIV-1 CTLエピトープを同定することは、エイズ発症の機序、エイズワクチンの開発上きわめて重要である。リバース・イムノジェネテックス法を用いて11個のHLA-A24高速性HIV-1 CTLエピトープを同定した。このうち6つのエピトープに対するCTLが多くのHLA-A24をもっているHIV-1感染者で見られた。このことから、これら6つのエピトープが免疫学的に重要なエピトープと考えられた。また報告されているHIV-1のシークエンスからこれら6つのエピトープ上の変異を調べ、CTLが認識できるかを明らかにした。これらの結果は、今後東アジアを中心としてHLA-A24が見られる地域でのHIV-1感染者の免疫要的解析に貢献すると考えられる。

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