4th IAS Conference on HIV Pathogenesis, Treatment and Prevention
22-25 July 2007 Sydney, Australia
成果発表(July 24 ポスター発表)

Strong ability of HLA-C*1202-restricted cytotoxic T lymphocytes to suppress HIV-1 replication

Kazutaka Honda1, Hirokazu Koizumi1, Sachi Dohki1, Mitsutaka Kitano1, Tomomi Iwatani1, Shinichi Oka2, and Masafumi Takiguchi1.
(1Division of Viral Immunology, Center for AIDS Research, Kumamoto University, Kumamoto, Japan. 2AIDS Clinical Center, International Medical Center of Japan, Tokyo, Japan.)

【目的と意義】
細胞傷害性T細胞(CTL)はHIV-1複製制御において重要な役割を担っている。しかし、これらCTLはHIV-1感染者の体内よりHIV-1を完全に排除することはできない。HIV-1のNefは、HLA class 1の発現低下を引き起こす機能を持つため、HLA-A, B locus拘束性のCTLによるHIV-1の認識を低下させている。しかし、HLA-C locusはこの影響を受けないと報告されており、HLA-C locus 拘束性CTLは、HIV-1の増殖抑制に貢献していると考えられる。そこで、我々は新規HLA-C locus拘束性エピトープの同定を行い、このHLA- C locus 拘束性CTLのHIV-1増殖抑制能を調べた。
【結果】
5つのHIV-1特異的CTLエピトープを同定し、そのうち2つの新規HLA-Cw*1202拘束性エピトープを同定した。これらの2つのエピトープ特異的CTLクローンを樹立し、これら2つのCTLクローンはHIV-1 NL432とその変異株であるNL-M20A(HLAの発現低下を起こさない)の増殖を強く抑制した。これらのエピトープのうち、Nef 194-202に対する特異的CD8T細胞は、HLA-Cw*1202を保持している10人のHIV-1慢性感染者中4人で検出できた。これらの結果より、Nef194-202がimmuno-dominantなHLA-C locus拘束性エピトープであり、このエピトープ特異的CTLは、HIV-1増殖抑制において重要な役割を担っていると示唆された。
【考察】
Nef 194-202特異的CTLは強いHIV-1増殖抑制能を有し、且つ、約半数のHLA-Cw*1202を保持しているHIV-1慢性感染者で見られており、HIV-1感染者体内でHIV-1の増殖抑制に強く関与していると示唆された。

 
 
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