II-1.ケモカインレセプターの発現とCD8 T細胞の分化

CCR7は、homing receptorとして知られており、最近、naiveおよび一部のmemory CD8T細胞に発現していることが明らかになっている。我々は、ケモカインレセプターであるCCR5がmemoryおよびeffector CD8T細胞の一部に発現していることを明らかにした。さらにCCR7とCCR5との共発現を調べたところ、memory CD8T細胞は、3つの分画(CCR7+CCR5-, CCR7+CCR5+, CCR-CCR5+)に分かれることが明らかになり、memory CD8T細胞の分画の細分化ができる可能性を示唆した。また、テトラマーを用いた解析から、HIV-1特異的CD8T細胞およびHCMV-1特異的CD8細胞にCCR5が発現しており、このCCR5を発現しているCD8T細胞はCCR5のリガンドのケモカインに対して遊走能を示したことから、CCR5に対するケモカインが分泌される炎症部位におけるTh1の免疫反応に関与していることが示唆された(J.Immunol. 168:2225-232, 2002.)。


現在他のケモカインレセプターの各CD8T細胞での発現も調べており、CD8T細胞の機能とケモカインレセプターの発現に関して検討している。

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