V-2. 蛋白レベルでのTCRとHLA・ペプチド複合体の認識

TCRとGLA・ペプチド複合体の分子結合を研究するために、結晶構造からの三次構造解析を行った。オックスフォード大学のグループとの共同研究によって、我々が同定した2種類のHLA-B*5101が提示するHIV-1エピトープを用いて結晶を作製し、X線解析によりその三次構造を明らかにした(J.Immunol. 165:3268-3274,2000.)。TCRが認識するHLA・ペプチド複合体の構造が明らかになったことから、HIV-1の免疫逃避に関与するエピトープの変異に対するTCRの認識の変化を分子レベルで解析する事が可能となった。

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